PIG / Praise The Lard

Praise the Lard

Praise the Lard

 

 UK出身のRaymond Wattsによるインダストリアルプロジェクトの2ndアルバム。

 

 とにかくCDを再生して最初にかかる「My Sanctuary」の格好良さったらないです。オーケストラを巧みに使用した楽曲の展開が鳥肌もので、メロディというメロディもないのに凄くポップ。これ以降にも何度かあちこちで再レコーディング等がされているPIGの代表曲だけど、ここに収録されたバージョンを後追いで聴いても「プロトタイプ的」以上の魅力がありなかなか良いです。その他にも全体的に彼の十八番となったオーケストラとの融合が図られていてスケールアップしているし、PIGと言えばコレ、くらいの領域にあるサンバ/ラテン系のパーカッシブなアレンジもいいアクセントになり、全体的に前作よりもマニアックさが薄れ風通しが良くなってます。それでいて、メタルパーカッションや自身がエンジニアを務めたEinstürzende Neubautenをリスペクトするようなアイデアも盛り込んだりと、前衛とポップのバランスが見事。メタルギターのアプローチはまだ抑え目だけどかなり聴きやすいし、彼のインテリジェンスな音楽センスがとても良い形で滲み出てると思います。コアな人は今作を最高傑作と認定する人が多いのも頷ける話。