KMFDM / Angst

Angst

Angst

 

 ドイツ出身のインダストリアルバンドの6thアルバム(1993年)。

 

 これまでのEBM/インダストリアル路線に大々的にメタルギターを取り入れ転換期を迎えた、サウンド面での大きな節目となる一作。CDを再生するといきなり響き渡る「Light」の、ジャーマンメタルを思わせるマッチョなギターリフで掴みはOK。単品で聴いても格好いいし、今聴くと彼らの最も有名な曲「Juke Joint Jezebel」(1995年)に繋がっているのが良く分かります。続く「A Drug Against War」は、ビックリするほどの超高速リズムトラックにスラッシーなリフが響き渡り、バンド名をオーディエンスと掛け合う様をシミュレートしたパートを取り入れるなど、彼ららしいユニークな仕掛けに溢れており、この頃の彼らを代表する一曲に。前半に比べて後半は勢いがやや失速する感はあるし、全体的に一本調子な気もするけど、スローな曲にもしっかりメタルギターが活躍しており、本格的にインダストリアルメタルへ舵を取ったのが見て取れます。また、彼ららしいソウルフルなフレーバーやビート感も感じられ、決してヘヴィなだけでは終わらない個性も有しており、その辺りの融合具合が、後の数々の傑作群へ繋がる音楽的な土台となった重要作だということを示しています。