Jesu / Jesu

Jesu

Jesu

 

 Godflesh等で活躍するUK出身のJustin K. Broadrickを中心としたポストメタル/シューゲイザーバンドの1stアルバム。

 

 このアルバムより、Ted Parsonsをはじめとしたお馴染みの面子が揃い、プロジェクトがバンド形式となったようで、本格的にJesuの第一歩を刻んだ作品と言えるかも知れません。Godfleshの音響系の楽曲を更に発展させた感じで、圧殺されるドゥーミーなヘヴィネスはそのままに、神々しい福音と拉げた轟音とが混濁としたドローンハーモニーが敷き詰められています。重く太く歪んでいるのに、一抹の繊細さをもって揺らめきながら奏でられるその境地には、いたく恍然とさせられます。幾年ものキャリアが下地にあるために、1作目にして構築したその高い完成度にはただ驚くばかり。間違いなくJustin K. Broadrickの才能と美学の一つの到達点でしょう。特に顕著なのは、軋むように絡み合うノイズの渦の中に「音の槌」が振り下ろされる本作中でも異色の「Man/Woman」。まさにインダストリアル/エクストリームを通過した収穫、毅然とした音塊にただ打ちのめされる名曲。Godfleshに続き、Justin K. Broadrickの新たな神話がここから始まります。言うに及ばず、名盤。