Devin Townsend / Infinity

Infinity

Infinity

 

 ソロワーク、プロデュース、ゲストプレイヤー、更には自身が中心となるStrapping Young Ladなどマルチに活躍する「メタル界の鬼才」Devin Townsendのソロ名義での初アルバム、通算では3作目。

 

 実質的な前作であるOcean Machine「Biomech」の延長上とも言える、シンセを取り入れた重厚で煌びやかなメタルサウンドが広がります。彼の以降のソロ作品や自身のエクストリームメタルバンドStrapping Young Ladまで含めた作品群の中でも、後にも先にもこれが一番ニュートラルな魅力に溢れているとも言えそうで、聴きやすさという面でも上位かと。しかしこの分厚くてキラキラした音が押し寄せてくる様は、人によってはうるさく感じる場合もあるかも。でも楽曲の水準は高く、「Christeen」がめちゃくちゃキャッチーかつストレートな秀逸な曲だし、ジャズチックな「Bad Devil」、ユーモアに溢れたバカテクギターで聴かせる「Ants」も聴き所。でも中盤や後半の流れは、定番のプログレッシブな大曲を意識した流れが続き、終盤の超轟音シンセのインスト「Unity」に向かってゆっくり盛り上げていく展開が目立ちます。ここに浸れると感動するのだけど、そうでない場合はきっと退屈さが先立つことでしょう。難しい。