スウェーデン出身のインダストリアルメタルバンドの1stアルバム。
有無を言わさない強靭なインダストリアルビートと、ガッツンガッツン響いてくるノイジーで重厚なギター、エフェクティブに吐き出される渇いたボーカルの重なり合いがとてつもなく強力。金属音もガキンガキン鳴っていて、全体的にこれでもかと歪まされたジャンク/へヴィサウンド。とことんまでに混沌とした空気を醸し出す、狂気の沙汰とも思える音の塊が素晴らしすぎます。ミドルテンポの曲が多く、やや画一的な音像とねっとりしたメロディは好みが分かれるかもだけど、それが翻って重戦車のような迫力を生み出しているとも言えます。そんなマニアックな音ながら、キャッチーに響くフレーズが飛び出すあたり侮れません。 ただでさえ普通に聴いても凄いのに、これが1992年というインダストリアルロック/メタルの時代がまだ明け切っていない時期にリリースされたことにも驚きます。インダストリアルメタル好き、それに限らないヘヴィなロックが好きな人には自信を持ってお勧めできそう。