US出身のインダストリアルメタルバンドの2ndアルバム。
彼らの出世作でもあり、インダストリアル要素＋ヘヴィメタル/ニューメタルの金字塔として、後のシーンに多大な影響を与えた名作。「人間機械」の異名を持つ正確無比な超絶高速プレイの応酬で、その1つ1つの音が電動ドリルのような激しさと重さを持つ、圧倒的にヘヴィで攻撃的なインダストリアルメタル。これはもう驚愕の一言。そこに絶妙に絡みつく近未来的なデジタルアプローチや機械的なサンプリングも強力で、それらが合わさって唯一無二の巨大なエネルギーを放出しています。特にオープニングの「Demanufacture」続く「Self Bias Resistor」の流れがとにかく速くて強烈で度肝を抜かれます。その後の怒りを叩きつけるようなハードコアなスピードナンバー「New Breed」もまた凄い曲。ただ、デス声バリバリでガンガン進んでるうちは良くても、サビに入るといきなりまったりのっぺりとメロディを歌うBurton C. Bellのボーカルには好き嫌いが分かれるかも。だけど今作の衝撃が薄れるものではないでしょう。インダストリアルメタルの枠を超え、90年代のメタルの名盤のひとつとも言われているだけに、必聴アイテムと言えるでしょう。
